「エアロスミス」
誰もがご存じ超有名HRバンド・エアロスミスのトリビュート盤。
エアロは独特なアクの強いギターが特徴であり売りであるが、インギー・ルカサー位しか、一般的に著名なギタリストが参加しておらず(WASPのクリスとか極者系も参加してるがw)基本的に「エアロ好きな人達が集まって作りましたよ」的な正直に言うと楽曲忠実であり、本家への敬愛に満ちたトリビュート作品。

全体の印象としてこの手のアルバムに良くある「本家よりカッチリ演奏していて上手い」てのが第1印象、要はパンチが効いていない。。ぶっちゃけると普通。しかし、この「普通さ」が何度も聞いていると、「オリジナル曲もう一回聴いてみようかな?」的な思考の変化に繋がってくる。
「カバーを演奏している誰々」と言うよりも「元曲の良さを再確認」ができるなんか本当の意味で「オリジナル・アーティストに貢献している」ような空気感のある作品。
#1
お馴染みRocksの1曲目だが、イントロのプリングのフレーズが何げに走り気味に音が来ていて原曲よりも疾走感が出ている。アルバート・リーの音色のペキペキ感がなかなかにイケル。
#3
これだけ綺麗にラストの弾き倒しとか弾かれたら逆に変な感じがして奇妙だなと思えるところが、本家エアロの凄いところ・・
#5
これまた綺麗な優等生的アレンジで聴きやすい。
#6
多分、本作のハイライト。
イングヴェィ×ロニー・ジェイムズ・ディオのDream On 両人どちらかのファンなら「とりあえず聴いとけ」って感じ。。こんな曲でも「クラシカル爆裂」な王者は凄いと思います。唯我独尊。
しかし、この空間の中で全然引かなくタメを張れるロニーは流石に格(年期も)が違う。。
#7
やはり、「リフが命の曲」なのでギタリストにはその道の人を起用。元々どことなくダンサブルなギター・パートなので、畑違いかのようなルカサーが意外とバッチリとハマってる。
しかし、ジョー独特のヨタヨタ感が全く感じられないのがちと寂しい・・。キビキビした感じ。
#8
全然別人なれど声のHIの部分(高い部分)がタイラーにクリソツだなぁ、とか思った。。
#9
やっとイントロに「ヨタリ具合がw」って感じでホッとする楽曲。リフ自体がそういうものなのだが非常にルーズに聞こえて単純に「エアロっぽい」
#11
私的#6に並ぶハイライト・チューンこの2曲はオリジナルをある意味越えている・・。
どことなく現代的なアレンジと心持ちというか、かなりのパッションと勢いで演っているので原曲よりガッツがあるように聞こえる。格好いい。
総評
エアロ好きな人が聴くと、思わずもう一度オリジナル音源をCDラックから探してしまうような作品。
「良い意味でトリビュート」ですな
「エアロスミス」
数日前・・・かな?(曖昧)「エアロスミス」について聴かれた時に
「ROCKS」「ナイン・ライブズ」そして「本作」を聴けばOK!!
みたいな言葉を「適当に答えた」気がするので聞き返してみる。。
とりあえず「イート・ザ・リッチ」コレがないと本作は始まらない、確かベスト盤にも収録されていたが、それはあまりよろしくない。それには#1[intro]が無いからだ。あのジャングル・ラップ調のスティーブンの「語り」を無くして本曲、および本作全体は成り立たないとも言ってしまえる。それくらい「肝」でありアルバム全体のイメージを印象付けている。

特筆すべきは#1~#5までの怒濤のような勢い。「この曲順以外はありえない」と、思えるくらい。
#6で「一呼吸置いてから」今度はミドル重視のナンバーが並ぶ、エアロ流ロックンロールである。バラードも要所に配置して「隙のない1枚」に仕上げている。
#1
とりあえずコイツがないと、「へリオンの無い、エレクトリック・アイ」のごとくになってしまう。
さりげなく「ウオーク・ディス・ウェイ」のリフ入れている辺り心憎い
#2
強烈なリフ・ナンバー、メタメタにヨレるジョーのソロのラストの「ドローン」て音は6弦のペグを
「そのまま回している」(ビデオ「ビック・ワンズ」にて「スパーダーマンのペイントのギター」の6弦を回していた・・)曲は続くが6弦は使い物にならない、「ツインギターならでは」だなぁ・・
コピバンするなら最後のゲップもやりましょうねVoさん!!
#3
リズムが命なヘヴィナンバー。ジョーっぽい乗りのギターのニュアンスが意外と難しいかも、
ソロが異様に「無骨なメロディ」でいかにも70年代なシーケンスパターンが来る、「古くさい」
しかし格好いい。
#4
ノリノリのスピード・ナンバー、リフが強烈だが、ハープも命
#5
インドっぽいエアロの典型ナンバー、このPVでのジョーのソロの映像が格好良すぎて今でも「脳裏に焼き付いて」離れない。。
線路の上でソロを弾くジョー、迫り来る機関車、弾き続けながら何事もなかったかのように「紙一重のタイミング」で避けるジョー・・・・痺れるねぇ。。
ラスト直前のヴァースで一瞬「無音状態」になるのだが、PVでの「宇宙飛行士の訓練ぽい映像」がコレも毎回残るようになった、PVを見て感触がもの凄い良くなった楽曲の典型
とりあえず「ここまでの5曲」で、十二分にエアロの旨味は味わえるはず。
ライナーでスティーブンが語っていた「あのときジョン・レノンが俺に降りてきた」とか言う与太話も納得の出来映えである、作品トータル的に見ても楽曲の個々の質にしても、
オリジナルメンバ再結成 → 「映画曲で売れまくってちょいとぬるくなった現在」の「間のアグレッシブな時期の音」を一番出している。(「ナイン・ライブズ」は別の意味で強烈なのだが、それはまた後日・・)
おまけ
ちなみに本ジャケは「動物保護団体」に「牛に焼き印」したとして訴えられたことがあったが、エアロ側いわく「合成写真」とのこと
「エアロスミス」
現在でこそ少ないが、「洋楽の曲名を日本語に訳してリリース」というのが昔は多かった。
しかし、言語の壁があるもので、日本語訳すると「微妙な物」も少なくはなかった、たまに訳した人間が「何を考えてそう訳したのか意味不明」なものも少なくはなかった。。
「Shot in the Dark [オジー・オズボーン] 」が日本では・・
・・邦題 「闇夜にドッキリ!」
いや、どういう流れでこういう名前に・・てか「!」が増えてるし!(まぁ当時ピンクパンサーか何かの映画タイトルか何かで似た単語がそう訳されていたので「パクった」とか一応逸話はあるのですが、それにしてもありえないネーミングですな。。)

本作ジャケットを見て貰うと分かるように「オモチャ箱」のアートワークです。タイトルも「Toys in the Atittc」なのですが、何故か邦題は「闇夜のヘヴィロック」・・・・謎としか言いようがない。。
そんな思わず突っ込みたくなるタイトルの本作、エアロが「HRバンド」としてノリに乗っていた時期の作品だけに曲も粒ぞろい。激しく長寿の歴史を誇る現在でもライブなどで演られるエアロ・クラッシックの多くが本作収録であることからも質の良さが分かると思う。
初期エアロの名盤は「Rocks」との定説があるが、「各曲個別の質、馴染みやすさ」の点では「こちらの方に軍配が上がる」と私的には思っている。
#1のリフは「リフのかっこよさ」で定評のあるエアロでも「私的1,2」を争うものと思っている。
#4のリバイバル・ヒットが無ければ「現在のエアロは存在しない」
#6ロングバージョンとショートバージョンの2種類有ったりする。シンプルな中にかっこよさが光る現在でも有名なナンバー
などなど、「ヘヴィなギターロックにキャッチーなメロディー」が乗る誰でも聞きやすい傑作であるが、よく聴くと「実は歌詞はエロエロ」という実に「70年代ロックバンド的」な名盤。
「ジョー・ペリー」
「洋楽の古いロック」と言うのは邦楽よりも結構いつまでいつまでも長々と支持され続ける傾向にある。自分が生まれた時代から居るバンドが未だに現役バリバリでアリーナとか演っていたりすることもある。子供心に「カッコイイ!」とか思ったバンドを既に妻子持ちのお父さんくらいの世代になってからもノスタルジックに駆られて見に行ったりするもんである。
しかし、自分も年老いて当時の面影は全然無いのにその頃ステージで見ていたヒーロー達も「同じ人間」である、それこそ当時の振り乱していた長髪は頭半分くらい禿げていたり。髪が薄くなっていたり、手がドラえもんみたいだったり、ビールっ腹が目立っていたり、ステージがはじまると「見慣れぬ小太りのおじさんたちがノソノソと出てきておもむろに懐メロを演奏しだす・・・そんな時の流れをシミジミと感じてしまうことが多くなってきている昨今である。。
だが、昔と同じ、もしくは当時以上に「魅せる」ヒーローも存在する。
ジョー・ペリーは立っているだけでもう「70年代HRフレイバー」をムンムンに全身から放っている、フェロモンとでも言いましょうか。
ギター・ヒーローであるが、他のギター偉人とは違い「どのギターがトレードマーク」と言うものは存在しない(レスポールの頻度が多くシグネイチャーではあるが、多分そこまで彼とは密接にはイメージが結びつかない)、「曲ごとにギターを変える男」であり「同じギターは2度弾かない」とまで言われている。。ローディの人大変だなぁ・・。
音的にはいわゆる「ヘタウマ系」の部類に入る。テクニカルではないけども独特のこの人の「自分リズム」と言うものが多分有り、自分の感覚でヨレるのである意味「唯一無二」であり、真似のしにくいギタープレーである。めちゃくちゃメロディアスでも、感動的でもないが一聴しただけで「ああ~ジョー・ペリーっぽいなぁ」とか判断できる稀な人。
では、何が魅力なのか、それはやはりルックスである「70年代を体現している物腰とオーラ」ではないだろうか、ほんとこれに尽きるかと思う。。

本作はジョー・ペリーのソロアルバム、エアロの「Rocks」あたりの感触に近い。
「単音リフの硬質感」「ロック的なノリ」などはエアロの曲と同じくなので、「ソロアルバムでいきなり隠していた別音楽性を引っ張ってきてファンにとっては微妙な作品を作る」と言う
「ありがちな罠」が仕掛けられていないのがある意味潔く安心して聞ける。良盤。
#5のインストっぽいジョーの「弾き倒し」はジョーペリーの旨みを120%味わえる
かなりかっこいい曲#1,#9など「エアロの面子だったらなぁ」とか残念に思ってしまうくらいキャッチーさと楽曲の良さが融合している。
昔、ギブソンの「ブラック・サンバーストのシグネチュア(出掛かりのやつ)」マジで買おうとか迷ってたなぁ・・(名前が入る位置が微妙だったのと価格が鬼だったため結局は写真眺めているうちに3回ほどモデルチェンジされて熱意を忘れてしまいましたがw)懐かしい。。