「アシッドマン」
タイトルナンバーを聴くと「アンサンブルの妙」そんなものを感じずにはいられない。
アシッドマンは3ピース・バンドであるGtr,Vo/Bass/drmと言う構成。
3ピースに非常にありがちなのが「音の隙間の効率的な埋め方と表現の仕方」の問題についての向かい方である。
「リスナーがどれを聴いても同じように聞こえる、ワンパターン」等の罠に落ちいるか「個性を持ったバンドに化けるか」の瀬戸際に起こる問題であると思う。。
#2「リピート」
一聴すると非常にシンプルなギターであり、ベースとの絡みが有ってこそ「一つのメロディ」として成立する。ここまで印象的に「聴かせて、かつ双方の楽器の必要性を持たせているメロディ」も珍しい。ギターがシンプルに4つのコード(と言うのか、あまりロックでは馴染みの無い和音)をひたすら一定に刻み、その裏でベースが忙しく、かつメロディアスにメロディーを走らせる。サビ辺りのクリシェっぽい進行も含めて「全編通してクリーン・トーンで演奏されてるギター」が「ある意味革新的」。歪みの電気的というか、いわゆる「分かりやすい」曲展開での盛り上げの表現を避けて、あくまで、同じトーンで「弾き方によるタッチ、全体のグルーブによる盛り上げや展開」を表現し切っている。
#1イントロも実はよく聴くと「運指が結構キツイこれまた「ロックではあまり使われない」進行なのも「彼ららしい」
電気的歪みの「ガーっと行く系」の曲に「やや食傷気味」な方には「リピート」お勧め